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在日韓人歴史資料館へようこそ

在日韓人歴史資料館は在日コリアンに関する各種資料を収集・整理し、それらを展示・公開することを通じて、在日の歴史を後世に伝えていくために2005年開館しました。
常設展示では1世が日本へ渡航した事情、関東大震災時の受難、強制連行と皇国臣民化教育の強要などの植民地期の歴史をはじめ、解放後の帰国と残留、民族教育のはじまり、差別撤廃と人権擁護運動、各界で活躍する人々など、植民地期から現在に至る在日の歴史と文化を紹介しています。
展示のほか「土曜セミナー」、 図書・映像資料室の各種図書、自叙伝、論文、雑誌、パンフレット、映像資料などを通じて在日100年の歴史をより深く学べることができます。
これらの活動を通して、同胞たちは自らの生活と在日の歴史を重ね合わせて次世代に伝えていく大切さを感じることが出来ると思います。
また多くの日本人は在日コリアンの歴史に触れることにより、日本の社会の中ではなかなか見えにくい「在日」の存在を知り理解を深めていくとともに、隣国との関係を考えるきっかけになると思います。
資料館はこれからも多くの方々に足を運んでいただきたいと思います。皆様のご来館をお待ちしています

館長あいさつ

歴史に涙して、感性を磨く場

在日韓人歴史資料館   姜徳相館長

人の生活道具は時代を語る生き証人ほど雄弁です。なんの変哲もない家族写真も往事茫々の過去を現在によみがえらせてくれます。各種の証明書も問わず語りにその社会が何を証明し、何を監視するのか、を物語っています。渡航証明書を例にあげれば文字がすべて赤インクで書かれています。さて、赤インクの意味するものはなにか、それは差別・偏見・警戒・監視だと思います。苦難の歴史の始まりともいえます。

資料館に展示しているほとんどのものは、在日同胞の寄進によるものです。資料の一つ一つは、寄進してくださった同胞一人一人の歴史を語っています。本名を消された小学校の通信簿から名前を変えられた子供の戸惑いの顔が浮かびます。飴売りのハサミからは厳しい生活のなかでも愉快に振る舞うお父さんのリズムが聞こえます。祖父のアルバムから解放を迎えた同胞達の希望に満ちた雰囲気が伝わります。

若い世代にとって資料館に展示しているものすべてが祖父母時代の歴史証明であり、一つ一つが じぶんの、ルーツを知る歴史書であります。資料館は祖父母の時代を思い涙をする感性を磨く場であります。展示を30分見るだけで祖父母の自叙伝を、在日の歴史書を一冊読んだと言えます。

日本全国にこれだけ在日同胞の資料が集まっているのはここ、在日韓人歴史資料館しかありません。開館以来8年間、全国の同胞たちの関心と協力があり充実した展示品をもった資料館に成長したと思います。いまや資料館は同胞社会の歴史を伝える中核的役割を果たしているといえるでしょう。これからも資料館はどこかに埋もれているはずの資料を発掘し、歴史を伝えて行こうと思います。資料館開館10年を向けて、同胞社会のさらなる関心と期待をよせて下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

〈館長プロフィール〉

1932年慶尚南道に生まれ、二歳で家族と来日。早稲田大学文学部卒業、明治大学大学院博士課程満期修了。一橋大学教授を経て滋賀県立大学名誉教授。著書に『関東大震災』(中央公論社、1975)、『朝鮮独立運動の群像』(青木書店、1984)、 『朝鮮人学徒出陣-もう一つのわだつみのこえ』(岩波書店、1997)、『朝鮮三・一独立運動』(呂運亨評伝1、新幹社、2002)、『上海臨時政府』(呂運亨評伝2、新潮社2005)、『錦絵の中の朝鮮と中国』(岩波書店、2007)、編著に『現代史資料』(朝鮮1~6、みすず書房、1963~76)などがある。


在日韓人歴史資料館沿革

2005年11月24日 在日韓人歴史資料館、東京港区に開設。(常設展示室・図書室・セミナー室)
2006年 1月 在日韓人歴史資料館ホームページ開設
2006年 2月 初めての企画展「2・8宣言から3・1独立運動へ」開催
2006年 3月 「土曜セミナー」開始。(毎月第1土曜日)
2007年 5月 第2回企画展「1世たちの戦争−韓国・朝鮮人元BC級戦犯者問題」開催
2007年 6月 常設展示室リニューアルオープン
2008年 1月 第3回企画展 連続写真展「在日・日本で老いて」開催
2008年 7月 第4回企画展 「金鶴泳を知っていますか」開催
2008年 9月 『大阪特別展』開催。(大阪人権博物館)
2008年12月 図録『写真で見る在日コリアンの100年』発行
2009年 9月 第5回企画展「差別と戦った詩人、画家、評論家−呉林俊展」開催
2009年12月 『名古屋特別展』開催。(名古屋市博物館)
2010年 4月 企画展示室開設
2010年 5月 第6回企画展「1円訴訟−名前はチォエ チャンホァ」開催。
2010年 9月 第7回企画展「関東大震災時の朝鮮人虐殺と国家・民衆」開催
2010年10月 「韓国併合」100年・資料館開設5周年記念シンポジウム(大阪)
        「在日コリアンの未来予想図」開催。(大阪国際会議場)
2010年11月 「韓国併合」100年・資料館開設5周年記念シンポジウム(東京)
        「韓国強制併合100年、韓日歴史認識の違い」開催。(YMCAアジア青少年センター)
2010年11月 『福岡特別展』開催。(福岡市博物館)
2011年10月 第8回企画展「林えいだい写真展 軍艦島−朝鮮人強制連行の記憶」開催
2012年 8月 ソウル特別展 『列島の中のアリラン』開催。(ソウル歴史博物館)
2013年 8月 第9回企画展「関東大震災から90年、清算されない過去-写真・絵・本からみる朝鮮人虐殺-」開催
2014年3月  第10回企画展 「置き去りにされた朝鮮人「慰安婦」」
2014年5月  第11回企画展 「安世鴻写真展 重重 中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」」
2014年 7月  ミニ企画 甲午年特集<東学農民革命・日清戦争を考える>錦絵展
       「朝鮮王宮を占領せよ!-すべては景福宮で始まった、「国王とりこ作戦」から日清戦争へ-」
2015年1月 在日韓人歴史資料館10周年記念 呉炳学望百記念展 <海峡をつなぐ民族の色>
2015年2月 ミニ企画 『ポスターにみる民団の歩み』(ロビー)
2015年4月 講演録 『朝鮮近現代史から 日本を問う』 発行
2015年8月 第12回企画展 裵昭写真展 舞踊家金順子 「慰霊の旅・鎮魂の舞」
2015年9月 ミニ企画 『民団創団70周年を向けて』(ロビー)
2015年10月 在日韓人歴史資料館10周年記念 寄贈品展 「ガラクタのなかのお宝」
       開館10周年記念 常設展増設
2015年11月 在日韓人歴史資料館10周年記念 映像上映会 『絞死刑』(監督:大島渚)
2016年 7月 第13回企画展 〈呉徳洙監督をしのぶ写真展〉映画の舞台裏で
2016年 9月 第14回企画展 日本における韓国独立運動と日本人(共催:独立記念館、国家報勲処)