展示品解説 展示品解説 < 防犯ポスター
展示品解説
お札に表れた侵略性
祖母の手作りミョンベ
生活必需品のヨガン
思い出のソクパジ
本名消された通信簿
東京大空襲の罹災証明書
旅行カバン
手作り太極旗
大阪府朝鮮人登録証
防犯ポスター
協和会手帳と外国人登録証
60年前の建国学校
阪神教育闘争
在日コリアンとパチンコ業
1960年代のバタヤ部落
金文善さんの血書
ブラウン島玉砕者名簿と自由韓人報
戦犯刑務所で使われたタオル
傷痍軍人
崔承喜と孫基禎
映画「君と僕」
幸せ運ぶコッカマ(花輿)
朝鮮トラ

防犯ポスター

大極旗を中心に配した防犯ポスターは、故朴慶植先生がその著書『解放後在日朝鮮人史』(三・一書房、1989年)で紹介したものである。上野警察防犯協力会の主催する盗難防止月間用で、上野警察署後援とあることから、上野署管内のあちこちに貼られたとみられる。時は1946年10月、場所は上野だが、大阪、神戸、福岡などの朝鮮人多住地域にも同じようなものがあったと思う。
他者を貶(おとし)めるにはいろいろ手段があるが、ここにみえるのは朝鮮人であるがために犯罪人扱いをしていることである。日本帝国主義はその生成、発展の全過程で朝鮮を踏み台にしたことで生まれた痼疾(持病)の朝鮮観があった。朝鮮民衆は戦闘的に闘った。犠牲も多かった。その手ごわさが不逞、不穏な「鮮人」認識となったことはよく知られている。 日本人の享有した民主的権利から在日を 排除したこともこうした認識から生まれたのである。
60年前の1枚のポスターは我々の父母や祖父母の体験した「民主」日本社会のあらたな差別排外の実像を伝えているといえよう。