ピックアップ ピックアップ

幸せ運ぶコッカマ(花興)

カマは、かつての人が乗った乗り物の一つです。一般的には小さい家形で、四角い箱形の大きな本体があり、その上を屋根で覆いました。本体の前には扉があり、扉から入って中に座ります。本体の下の部分からは輿の轅(ながえ)という二本の長い棒が伸び、二人または四人がこの棒を手で持ったり、紐でつったりしてカマを担ぎます。

カマがいつから使われたのか定かではありませんが、朝鮮時代には乗る人の身分によって種類や名前も違うようになり、多様化しました。民間でも婚姻の日にはカマに乗ることが許され、新婦は四人轎に乗りました。カマの扉が開いて新婦が出てくる時、近所の人々が集まって新婦の容貌を見る風習がありました。華やかな新婦が乗っているとのことで花(コッ)の字をつけてコッカマとも呼ばれました。

展示のカマは、慶尚南道晋郡出身の故許貞連氏(1924年9月7日~2001年8月30日)が1980年代前半に娘の結婚式に使う予定で購入したものです。カマの表面には夫婦円満を祈るオシドリや長寿と吉祥の意味を持つ亀、鶴などの十長生紋様の刺繍が施されています。

資料館で自由に乗れます!


林えいだい写真展記念
映像上映会&記念セミナー

第1部 映像上映

題名:『死者への手紙』 (1991年)
日時 : 2011年12月10日(土)14:00~15:10(70分)
参加費 : 無料(定員30名)

*『死者への手紙-崎戸・端島強制連行の記録』
記録作家林えいだい氏は長崎・端島の「火葬認許証下附申請書」と崎戸の「埋火葬認許証交付簿」をもとに死者の故郷へ179通の手紙を送った。
これに返事を寄せた遺族を訪ねて韓国へ行き、強制連行当時の様子、炭鉱の死者の取り扱い、その後の遺族の生活苦などの証言を記録した。
・九州朝日放送制作放映、91民放祭教養部門最優秀賞受賞

第2部 講演

テーマ : 「林えいだい写真展に寄せて」
日時 : 2011年12月10日(土)15:20~16:20
講師 : 姜徳相(在日韓人歴史資料館館長)
参加費 : 500円

*事前に申し込みが必要です。
在日韓人歴史資料館まで、電話・FAX・メールのいずれかでご連絡下さい。
お問合せ在日韓人歴史資料館TEL03-3457-1088 FAX03-3454-4926 Mail info@j-koreans.org
*写真-サハリンにて林えいだい


崔承喜生誕100年周年記念
光州市立美術館所蔵河正雄コレクション
「伝説の舞姫・崔承喜展」

この度在日韓人歴史資料館では、今なお日本でも高い人気を誇る韓国の伝説の舞姫・崔承喜の生誕100周年を記念し、韓国文化院との共催により「伝説の舞姫・崔承喜展」を開催いたします。 (画像をクリックするとチラシが見られます。)

  • 期 間 : 2011年10月18日(火)~10月29日(土)
  • 会 場 : 韓国文化院ギャラリーMI(F1) *入場無料
  • 展示時間 : 10時~18時(入場は17時30分、最終日は15時まで)
  • 休 館 日 : 10月23日(日)
  • 交通 : 東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅1番出口徒歩3分
  • 主催 : 在日韓人歴史資料館駐日韓国大使館 韓国文化院
  • 後援 : 光州市立美術館(韓国)在日本大韓民国民団中央本部
  • 問い合せ : 在日韓人歴史資料館 TEL 03-3457-1088
  • 駐日韓国大使館 韓国文化院 TEL 03-3357-5970

【関連イベント】

①オープニングセレモニーとレセプション

  • 日時 : 2011年10月18日(火)18:00
  • 会場 : 韓国文化院 ギャラリーMI
  • 参加自由

②〔 講演会 〕「さすらいの舞姫-崔承喜の生涯」(15:00~17:00)

  • 日時 : 2011年10月22日(土)開場14:30開演15:00
  • 会場 : 韓国文化院 ハンマダンホール
  • 講師 : 西木正明(直木賞作家「さすらいの舞姫」作者)
  • 参加を希望される方は韓国文化院ホームページの「イベント応募コーナー」からお申し込み下さい。
    http://www.koreanculture.jp/ent_view.php?number=266
  • 募集人員 :先着300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
  • 申込締切 : 定員に達し次第締め切ります。
  • (ご招待の方のみ10月17日(月)までに確認書をメールでお送りします)

③〔 映像上映と韓国舞踊公演 〕(15:00~18:30)

  • 日時 : 2011年10月25日(火)開場 14:30開演15:00
  • 会場 : 韓国文化院 ハンマダンホール
  • 内容
    - 映像上映「世紀の舞姫と呼ばれた人-崔承喜の波乱の人生-」(110分)
    - 韓国舞踊公演「崔承喜の魅力と韓国舞踊」(60分)* 途中休憩あり
    ・ 出演:金順子韓舞楽芸術団、鄭明子、琴龍淑、金春江、林朋美、山崎早苗、金栄華
    ・ 演目:舞山香、牙拍舞(宮中舞)、歌舞菩薩、巫女舞、平壌長鼓舞、サルプリ舞、金剛山打令と七面太鼓舞
  • 観覧を希望される方は韓国文化院ホームページの「イベント応募コーナー」からお申し込み下さい。
    http://www.koreanculture.jp/ent_view.php?number=267
  • 募集人員 :先着300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
  • 申込締切 : 定員に達し次第締め切ります。
    (ご招待の方のみ10月17日(月)までに確認書をメールでお送りします)

④コレクタートーク

  • 河正雄(光州市立美術館名誉館長、在日韓国人二世)
  • 日時 : 2011年10月28日(金)開場16:00講演16:30
  • 会場 : 韓国文化院 ハンマダンホール
  • 参加自由


第三回歴史映像シンポジウム
「映画で語る韓日関係の深層II」
-同化政策と創氏改名-

日時:2011年6月11日(土)10:15~17:30 場所:韓国文化院ハンマダンホール
東京都新宿区四谷4-4-10
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」1番出口徒歩3分
*申込不要・入場無料
主催:東北亜歴史財団(韓国)在日韓人歴史資料館
後援:駐日韓国大使館韓国文化院韓国映像資料院
昨年6月に開催された「第二回歴史映像シンポジウム」に続く三回目のシンポジウム。
韓日の一般市民と歴史研究者及び映画関係者が集まり、映画を通して両国の過去と現在、未来を語り合います。
◎オープニングあいさつ10:15~10:35
鄭在貞(チョン・ジェジョン、東北亜歴史財団理事長)
姜徳相(カン・トクサン、在日韓人歴史資料館館長)
◎映画上映
①「族譜」(チョッポ) 10:40~12:30
1978年韓国・貨泉公社製作
原作:梶山秀之
監督:林権澤(イム・クォンテク)
主演:朱善泰韓恵淑河明中
「族譜」は両班(ヤンバン)の家系で代々受け継がれる家宝のようなもの。「内鮮一体」の下、創氏改名を強要される両班の薛鎮英は「700年続いた薛氏系譜を終わらせることはできない」とかたくなに抵抗する。しかし、朝鮮総督府の巨大な力の前でむなしくやり切れない結末を迎える。
②「望楼の決死隊」 13:30~15:05
1943年東宝映画製作
監督:今井正
主演:高田稔原節子金信哉
1935年頃、朝鮮と満州の国境を流れる鴨緑江沿の国境警備隊駐在所。駐在所の補強工事には朝鮮人が協力し、「国語常用」という貼紙がある小学校では朝鮮の子どもたちが日本語を学ぶ。満州の「匪賊」たちが攻めてくると、日本人巡査と朝鮮巡査たちは力を合わせ決しの覚悟で町を守る。

◎シンポジウム 『映画で語る同化政策と創氏改名』15:30~17:30
・水野直樹(京都大学教授)
「映画『族譜』と創氏改名の真実」
・金鍾元(キム・ジョンウォン、映画評論家)
「日本の植民地支配と挫折の視線」
・佐藤千広(映画評論家)
「植民地時代のヒューマニズム」
・南相九(ナム・サング、東北亜歴史財団研究員)
「プロパガンダ映画に描かれた朝鮮民衆と「流言飛語」の中の朝鮮民衆」
司会-羅基台(ラ・キテ、在日韓人歴史資料館研究員)
お問合せ在日韓人歴史資料館TEL03-3457-1088
韓国文化院TEL03-3357-5970
*当日在日韓人歴史資料館(港区)は臨時休館いたします。


東京シンポジウム
「韓国強制併合100年、韓日歴史認識の違い」

日時:2010年11月13日(土)13時~18時
会場:在日本韓国YMCAスペースワイホール
参加費:1,000円(資料館会員800円、学生500円、資料代含む)
プログラム
13:00~ あいさつ(鄭進・在日韓人歴史資料館理事長)
13:10~ 映像上映「映像で見る在日コリアン史」
13:30~ 主題講演
13:30~14:10 「古代日韓関係史にみる植民地史観とその克服」
李成市(早稲田大学文学学術院教授)
14:10~14:50 「司馬遼太郎史観批判-坂の下はどしゃぶりだった」
姜徳相(在日韓人歴史資料館館長)
14:50~15:00 休憩
15:00~15:50 「韓国併合強制条約、何が問題だったか?」
李泰鎭(韓国・国史編纂委員会委員長)
15:50~16:30 「植民地下朝鮮における徴兵制度」
宮田節子(学習院大学東洋文化研究所客員研究員)
16:30~16:50 休憩
16:50~17:50 総合討論 司会:愼蒼宇(都留文科大学講師)
17:50 閉会

大阪シンポジウム「在日コリアンの未来予想図」

日時:2010年10月16日(土)13:30~17:00
会場:大阪国際会議場11階
参加費:500円
プログラム
①開会あいさつ13:30~
姜徳相(在日韓人歴史資料館館長)
②映像上映13:40~
「映像でみる在日コリアン史」
③基調講演14:00~
「在日コリアンの未来予想図」
朴一(大阪市立大学大学院教授)
④パネルディスカッション14:45~
パネリスト
白真勲(参議院議員)
金宣吉(神戸定住外国人支援センター理事長)
李美葉(多民族共生人権教育センター理事長)
鄭炳采(民団大阪府本部事務局長)
伊地知紀子(愛媛大学准教授)
司会:朴一
⑤閉会16:50


力道山まつり

日時:2010年10月31日(日)12:00~18:00
会場:1部・2部は3階セミナー室、3部は2階テラス。
第1部映画上映会(12:00~14:15)※各上映会の定員は50名
①ノンフィクション「力道山とその時代」(12:00~13:00)
②ドキュメンタリー「力道山勝利の記録」(13:10~13:40)
③「力道山幻のプライベート映像集」(13:45~14:00)
第2部記念セミナー(14:15~16:15)※定員50名
テーマ:「夫・力道山の慟哭」
語り手:田中敬子(力道山夫人)
聞き手:朴一(大阪市立大学大学院教授)
第3部懇親会(16:30~18:00)※定員80名
-マッコリと日本酒を飲む会-

参加費:全日―2,800円(会員・学生2,500円)
1部上映会無料
2部セミナー1,000円(会員・学生800円)
3部懇親会2,000円(会員・学生1,800円)


第二回歴史映像シンポジウム
「映画で語る韓日関係の深層」

日時:2010年6月19日(土)10:15~17:30
場所:韓国文化院ハンマダンホール
東京都新宿区四谷4-4-10
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」1番出口徒歩3分
*申込不要・入場無料
主催:東北亜歴史財団(韓国)在日韓人歴史資料館
後援:駐日韓国大使館 韓国文化院韓国映像資料院
韓日の一般市民と歴史研究者及び映画関係者が集まり、映画を通して両国の過去と現在、未来を語り合います。
◎オープニングあいさつ10:00~10:30
鄭在貞(チョン・ジェジョン、東北亜歴史財団理事長)
姜徳相(カン・トクサン、在日韓人歴史資料館館長)
尹 基(社会福祉法人こころの家族理事長)
キム・スヨン(映画監督)
◎映画上映
①「愛と誓ひ」 10:30~11:45
1945年東宝・朝鮮映画社合作
監督:今井正、チェ・インギュ
主演:ドク・ウンギ、志村喬
植民地朝鮮のエリート海軍士官が日本の特攻隊員として死に、英雄視される。日本が朝鮮人に求める皇国臣民としての理想を描いた作品。
②「ホタル」 11:55~13:55
2001年東宝
監督:降旗康男
主演:高倉健、田中裕子
激動の「昭和」を生きぬいた特攻隊の生き残りである日本人男性と、かつて朝鮮人特攻に想いを寄せていたその妻の人生を描く人間ドラマ。
③「愛の黙示録」 14:10~16:00
1995年M.Tヒューマンサービス
監督: キム・スヨン
主演:石田えり、キル・ヨンウ
韓国の木浦で国境や民族を越え、孤児たちの母として共生園を営んだ実在の日本人女性・田内千鶴子(尹鶴子)の一生を描いた韓日合作ヒューマンドラマ。

◎シンポジウム 『映画で語る韓日韓基の深層』16:30~18:30
・金鍾元(キム・ジョンウォン、映画評論家)
「映画でみる韓日関係の葛藤と和解」
・内海愛子(早稲田大学大学院客員教授)
「国策映画に描かれた内戦一体」
パネルディスカッション
・呉徳洙(映画監督)
・前田健二(映画監督)
・高柳俊男(法政大学教授)
・南相九(ナム・サング、東北亜歴史財団研究員)
司会-羅基台(ラ・キテ、在日韓人歴史資料館研究員)
お問合せ在日韓人歴史資料館TEL03-3457-1088
韓国文化院TEL03-3357-5970


第5回企画展
「差別と闘った詩人、画家、評論家―呉林俊展―」関連企画

みんなで歌う「うたに秘められた歴史的背景」
第1回禁じられた歌(2009年9月12日土曜日16時~17時30分)
・ ほうせん花、臨津江、その他
第2回童謡の世界(9月26日土曜日16時~17時30分)
・半月、兄を想う、 その他
第3回日韓連帯運動の中で生まれた歌(10月10日土曜日16時~17時30分)
・指紋押捺制度反対の歌(市野宗彦作詞作曲)
・大きな橋(佐伯義人作詞作曲)
・国境を越えて(杉五郎作詞、市野宗彦作曲)
第4回民謡・歌謡曲(10月24日土曜日16時~17時30分)
・アリラン、トラジ、その他
第5回歌曲(11月14日土曜日16時~17時30分)
・先駆者、故郷、その他

講師:福岡美枝(故呉林俊夫人)
武蔵野音大卒。コリア文化研究所などでチャンゴを学ぶ。日韓女声合唱団前代表。NHKラジオ「まいにちハングル講座」で「福岡美枝の歌ってハングル」を連載(2008年4月~9月)。在日韓人歴史資料館ボランティアスタッフ。
参加費
①5回通し/3,000円(資料代)、②1回/1,000円(資料代)※会員・学生は800円


教科書問題の原点・錦絵から見た幕末、明治の東アジア観 -姜徳相コレクション展-

在日韓人歴史資料館では館長のコレクションである幕末、明治時代の錦絵の展示会を高麗博物館(新宿区・宋富子館長)と共催することになりました。

錦絵は極彩色の美しさで幕末明治の日本人の心をとらえた絵画であります。その錦絵は風景画、美人画、春画にとどまらず、原始新聞として世相のうつろいも伝えました。

在日韓人歴史資料館館長の姜徳相は日韓関係史研究の傍ら約40年間、錦絵作家が隣国朝鮮や中国を画題にした作品を蒐集してきました。その数は300点に及びます。今回初公開の「錦絵展」ではコレクションの中から約120点を展示します。コレクションは脱亜入欧の傾向を強める幕末明治の日本の動向を錦絵作家たちが鋭敏にかぎ取り、排外、宣伝の一翼を担った作品群です。神功皇后、豊臣秀吉の朝鮮征伐、「征韓論」から日清戦争、日露戦争(韓国植民地化戦争)の全課程を通し、朝鮮を踏み台にした栄光の明治像が見えるはずです。

日時と場所
(第1次)
2007年10月27日(土)~11月4日(日)10:30~17:00(最終日は15時)
MINDANホール(韓国中央会館8階・当歴史資料館となり)
*姜徳相の錦絵解説と茶話会(800円)
10月28日15:00~

(第2次)2007年11月7日(水)~11月25日(日)15日間
高麗博物館(新宿区大久保1-12-1第2韓国広場ビル7階)
12:00~17:00(月、火休館)
*姜徳相の記念講演(1000円)
11月10日(土)14:00~

主催:在日韓人歴史資料館、高麗博物館
後援:在日本大韓民国民団、在日同胞親睦会、日朝協会東京都連合会、岩波書店

入館料
400円(小・中学生無料、高・大学生200円)

問い合わせ
在日韓人歴史資料館 03-3457-1088、050-3580-0587
高麗博物館 03-5272-3510


新生「在日韓人歴史資料館」お披露目
「金漢相文庫」開設も

展示資料を倍増して全面リニューアルされた在日韓人歴史資料館(鄭進理事長、姜徳相館長)で2007年6月30日、お披露目の茶話会が開かれました。会場テラスは招待客ら60人余りでにぎわいました。図書資料室では約1000冊にのぼる「金漢相文庫」の開設式も同時に行われました。
姜館長は「開館から1年半足らずで『麻布の新名所』として誇れる資料館に成長した。これからも第3次リニューアルに向けて資料の寄贈を」と呼びかけました。また、黄迎満副理事長も「在日3,4世の教育の場として活用してほしい」と期待の言葉を述べました。

「金漢相文庫」には韓半島について日本語で書かれた一次資料が多数含まれています。足立区内の開業医、金漢相氏が資料館に寄贈しました。韓半島全土を邑単位まで収録した5万分の1という精度の高い地図は考古学研究には欠かせないものとされ、発刊当時は200冊の限定出版だったといいます。姜館長によれば、現在では手に入らないものだとのことです。
金さんは「一介の医師にすぎない私としてはずいぶん出しゃばったことをしたものだ。大学の同窓である姜館長との信頼関係から資料館に寄贈した」と語っていました。